母の日のプレゼントと母の決意

「ママいつもありがとう」と言いながら満遍な笑みで一枚を渡された。今年の母の日に、娘(年長)が、私の似顔絵を描いてくれたのだ。もともと絵が得意で、モチーフのディーテールもとにかく細かく見て一生懸命にかく子だった。毎年、絵のテクニックが少しずつ上達する娘の姿を見ていたため、見てみて?と出来上がる作品をみるのが、毎回楽しみであった。

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どれどれ?とワクワクしながら見ると、去年までは描かれていなかったはずの、顔まわりにシミ、目の下のそばかす、鼻と頬の毛穴が描かれていた。
実は、一昨年に2人目を出産してから鏡を使ってゆっくり自分の顔を見る時間がまったくなくなっており、今の自分の顔の現状を把握できていなかった。まさか…本当に…?と、胸の高まりを抑えつつ、絵を渡されてからまっすぐ洗面台へ行くと、渡された絵の通りの、シミ、ソバカス、毛穴がくっきり映った顔があった。

愕然とする私の足元で娘が不思議そうに顔を覗き込んでいた。私は咄嗟に「ママそっくり!上手に描けたね!ありがとう」と笑顔を作ったが、内心動揺がすごかった。
この一件があってからは、母として恥ずかしくない肌に近づくためにスキンケアにちょこっとだけ時間を作ったことと、すこーしだけ厚化粧になったのは言うまでもない。